
スシローで試したい筆者流アレンジ2選
「生ハムブーケ寿司」と「ぷりたらマヨ海老」
“いつもの2皿”に小さな工夫を足して、満足度を一段引き上げる。生ハム寿司と生エビ×たらこ軍艦を使った、簡単だけど理にかなったアレンジを2つ紹介します。味の変化が起きる理由や失敗しにくいコツもセットで解説。
この記事のポイント
- 主役の風味が「最初に来る」ように設計した、味の順序コントロール
- “こぼれ・ベタつき”を抑える巻き方で食べやすさも改善
- 材料は基本そのまま、コスパは崩さず満足度だけ上げる
大前提として、店内では周囲に配慮しつつ手早く作業するのがマナー。卓上は清潔に保ち、写真撮影時も邪魔にならないよう配慮しましょう。持ち帰りでも同様に衛生面を最優先で。
アレンジ①:生ハムブーケ寿司(主役を“最初の一口”に)
生ハム寿司はおいしい。けれど「玉ねぎマヨ→生ハム」の順に味がやって来るため、パンチの強いマヨが先行し、生ハムの香りが一歩遅れて届きがち。そこで“味の順序”を入れ替え、主役である生ハムの塩気と香りを一口目の先頭に据えるのがこのアレンジです。
使うネタ
- 生ハム寿司(玉ねぎマヨ付き)…1皿
- 追加注文:不要

手順(60秒で完成)
- 玉ねぎマヨと生ハムをそっと外し、別皿に退避。シャリと玉ねぎマヨと生ハムに分ける。
- シャリの上に玉ねぎマヨを先に配置(中央に低く、端は空ける)。
- 生ハムでシャリごと包む。口に当たる側が生ハムの表面になるよう意識し、端を内側へ軽く折り返す(ブーケ巻き)。



なぜおいしくなる?(味のロジック)
風味の「到達順」を設計
生ハムの香り・塩気を舌と鼻に先着させ、あとから玉ねぎマヨのコクと爽やかさが追いかける構図。
包むことで玉ねぎマヨが外へ漏れず、生ハムの風味が薄まらないのもポイント。結果として「これは玉ねぎマヨ寿司ではなく、生ハム寿司だ」と胸を張れる味に。
食べやすさUPの小ワザ
- 玉ねぎマヨは中央低く。高く盛ると圧で横へ逃げます。
- 生ハムの端は1cmだけ折り返し、噛み切りの導線を作る。
コスパ
追加注文ゼロ。価格据え置きで満足度を上げられるのが最大の魅力。
満足度
主役が先頭に立つだけで印象は別物。香り勝ちの一口が最後まで続きます。
よくある失敗と回避策
- 巻きが甘くてこぼれる → 端の折り返し+中央低くで解決。
- 味が薄く感じる → 生ハム側にほんのり醤油を刷毛塗り風に1滴(直掛けはNG)。
- 見た目が不格好 → 生ハムの“縁”を上にして巻くと自然な陰影で整います。
アレンジ②:ぷりたらマヨ海老(半量ルールで“三位一体”)
生エビの甘み、たらこの旨味、マヨのコク。三者は相性抜群ですが、量が過ぎると主張がケンカします。鍵は“半量ルール”。たらこを2等分し、生エビのとろっとした甘みを中心に据えると、一体感のある味わいに着地します。
使うネタ
- 生エビ(にぎり)…1皿
- たらこ軍艦…1皿


手順(きれいに作るコツ付き)



味が決まる理由
甘み・塩味・脂のバランス最適化
たらこを丸ごと乗せると塩味と粒の主張が支配的に。
半量なら生エビのミネラル感ある甘みと、たらこの旨味粒感、マヨの乳脂コクが調和。口の中で同時にほどける快感が生まれます。
コスパの考え方
- 2皿必要でも、余りのたらこは半分戻せば軍艦もおいしく完食可能。
- “海苔だけが残る”事態を避けられるのが、この配分の隠れメリット。
失敗回避・プチ応用
- たらこが滑る → マヨをのり代わりに“面で置く”と定着します。
- 重く感じた → マヨを7割量に。塩味はたらこが担うので問題なし。
- 香りを足したい → 最後に柑橘の皮を極少量。香りが立ち、後味が締まります。(自宅推奨)
ペアリングとサイドの正解
生ハムブーケ寿司に
- 炭酸水/レモンサワー系:脂と塩気を洗い上げ、香りがリセット。
- あおさ味噌汁:香り系×香り系で相乗、後口が伸びます。
ぷりたらマヨ海老に
- 緑茶/ほうじ茶:乳脂の後味をすっと切る定番。
- ガリ少量:甘み・塩味の次に酸味を入れると食べ進みが加速。
よくある質問(Q&A)
Q. 店内で分解しても大丈夫?
A. 周囲に配慮し、卓上を汚さず短時間で完了するのがマナー。混雑時は避けるのが無難です。
Q. 衛生面が心配です。
A. 箸・スプーンを使い、直置きしない。持ち帰り時は保冷・早めの実食を徹底しましょう。
Q. もっと簡単にできる?
A. 生ハムは半折りして被せるだけでも“生ハム先着”効果は出ます。たらこはスプーンで切るイメージだと崩れにくい。
まとめ:小さな工夫で“味の順序”が変わると満足度は跳ね上がる
アレンジの本質は、材料を足すことではなく風味の到達順を設計すること。生ハムブーケ寿司は主役の香りを先頭に、ぷりたらマヨ海老は半量ルールで三位一体に。どちらも手間は最小・満足は最大を目指した一皿です。いつもの頼み方に飽きた日、ぜひ一度どうぞ。