
もふもふの大きな背中に安心感をのせて、今日も入浴介助に大奮闘!
いつもニコニコ、アニマル介護チームの大黒柱
くまごさんは、アニマル介護チーム(ゆる系)のメンバーの中でも、とびきり頼りがいのある存在です。のっしのっしと歩くその姿は、まるで介護施設の平和を守る守護神のよう。体格が大きく、力も強いのに、誰よりも優しくて、気配り上手な性格。それがくまごさんです。
主に担当しているのは「入浴介助」。利用者さんの安全と尊厳を守りながら、楽しいお風呂タイムをサポートするのが彼の得意分野です。濡れても平気な防水エプロンを身にまとい、しっかりとした両腕で、転倒リスクを未然に防ぎながら、笑顔で声をかけ続けます。
入浴介助は、安心感と信頼のしるし
入浴介助は、体力と心の余裕が同時に求められる難しい業務。でもくまごさんは、焦らず慌てず、相手のペースに合わせて動きます。
「大丈夫ですよ〜」「お湯の温度、ちょうどいいですか?」
そんなひと言があるだけで、利用者さんも自然とリラックス。実は、くまごさんには“癒やしの声”と呼ばれる、ちょっと低くてやさしい声が特徴。耳が遠いお年寄りにも届くように、はっきりとした話し方をいつも心がけています。
くまごさんのひみつ道具
- 防水エプロン(くまマーク入り)
- すべらないスリッパ
- 介護メモ帳(防水タイプ)
実はとってもおしゃれ?
くまごさん、実はちょっとだけおしゃれ好き。休日には、赤いマフラーを巻いて近くのパン屋さんに行くのが楽しみなんだとか。お気に入りは「くるみパン」。それを手に施設に戻ると、他のアニマル介護チームの仲間たちにシェアしているそうです。
利用者さんからの声
「くまごさんがいると安心するんですよ」
「あの人、見た目は大きいけど、動きがとってもやさしいの」
お風呂を「こわい場所」だと思っていた方が、くまごさんの介助を受けてから「楽しい時間」に変わったというエピソードも多数。くまごさんは、ただ介助するだけじゃなく、「信頼」を積み重ねる介護を体現している存在なのです。
くまごさんのとある一日
朝7時半、くまごさんはみんなよりちょっぴり早く出勤。
お風呂場の温度と湿度をチェックし、お湯を張り始めます。「今日もいい湯にしないとね〜」と、温度計を見つめながら口ずさむのが日課。
午前中は3人の入居者さんの入浴介助。ひとりひとりの好みに合わせてお湯加減やタイミングを変えます。
中には「今日は入りたくない」と渋る方もいますが、くまごさんは無理強いはしません。「じゃあ、足湯だけにしてみましょうか?」と優しく提案し、少しずつ安心を引き出します。
お昼休憩には、自分で作ったおにぎりとお気に入りのくるみパンをもぐもぐ。スタッフ仲間に差し入れすることも忘れません。
午後は、浴室の清掃とタオルの片付け。大きな手でくるくるとタオルをたたみながら、「これも仕事のうちだからね」とにこにこ。
その姿を見て、「私もできることを見つけたいな」と思う入居者さんが出てきたこともあるそうです。
仲間たちとの関係
アニマル介護チームには、うさぎの「うさヘルパーさん」や、ねこの「ねこナースさん」など個性的な仲間がたくさん。
くまごさんは、その中でもお兄さん的ポジション。困ったことがあると、つい頼ってしまいたくなる雰囲気があります。
チームでの話し合いでは、たくさんしゃべるタイプではありませんが、時々ぽつりと発する言葉が核心をついていて、「さすがくまごさん」と言われることもしばしば。
くまごさん プロフィール
- 名前:くまごさん(Kumago-san)
- 種類:クマ(アニマル介護チーム)
- 得意分野:入浴介助、重度介助
- 性格:おっとり、責任感が強い
- 特徴:大きな体とやさしい声
- 趣味:パン屋めぐり、メモ収集
今後の夢
くまごさんの夢は、「もっと多くの人が安心して入浴できる施設をつくること」。
お風呂が苦手な人にも楽しんでもらえるように、季節の香り湯(柚子湯、ラベンダー湯)を企画したり、手すりの改良を考えたりと、アイデアをメモ帳に書きためています。
今日も、くまごさんはふんわりとした笑顔で、誰かの不安をそっと受け止めているのです。