ヤフオクで購入したマダライモリの卵が孵化!小さな命の誕生に感動

孵化したばかりのマダライモリ幼生とブラインシュリンプ準備を促すテキスト入りイラスト

ヤフオクで購入したマダライモリの卵が孵化!小さな命の誕生に感動

ついにこの日がやってきました。ヤフオクで購入したマダライモリ(Triturus marmoratus)の卵が、無事に孵化しました。あのまだ透き通るような卵の中で、じっと成長していた命が、ある日ふいに水中に姿を現したその瞬間…。
あまりに小さくて、そしてあまりに「成体の姿」とかけ離れていて、ただただ驚きと感動で胸がいっぱいになりました。

目次

孵化したのは“別の生き物”?と思うほどのギャップ

マダライモリというと、あの特徴的な緑と黒のマダラ模様に、オスは繁殖期に鮮やかな縦筋が浮き出る美しい姿を想像する人も多いでしょう。しかし、生まれたばかりの幼生はまるで「別の生き物」です。
体長はほんの1cm前後。背びれもまだはっきりしない。けれども、頭部の両側にはエラのようなふさふさした突起があり、「あ、生きてる…」と実感できる部分でもあります。

これがあのマダライモリに育っていくなんて…。
想像するだけでワクワクが止まりません。

飼育容器は「スドー サテライトL」をそのまま使用

今回、飼育容器には「スドー サテライトL」を使用しました。これは外掛け式の繁殖・隔離用サブ水槽で、水流が穏やかなため、孵化直後のデリケートな生体にも安心して使える優れものです。

ただし、通常なら中に仕切り板をセットするのがセオリー。でも今回はあえて「仕切り板なし」で使っています。
理由は簡単で、まだまだ体が小さすぎて、仕切り板の隙間に挟まってしまうリスクの方が怖かったから。

実際、予想通り、まだ自力での遊泳もふわふわと不安定な感じ。できる限り水流や構造物でストレスを与えたくないという思いから、極力シンプルなレイアウトでスタートしました。

スドー サテライトLの紹介記事

ヨークサックがあるから、焦らなくていい

孵化直後の幼生には、お腹に「ヨークサック(卵黄嚢)」がついています。これがあるおかげで、しばらくは外から餌を与えなくても大丈夫。
つまり「飼い主が焦って餌を用意しなくてもいい」という、ありがた〜い猶予期間があるわけです。

いやもちろん、ヨークサックってそんな飼い主想いな構造じゃないことはわかってます(笑)。でも、これがあることで「うわ、もう餌やらなきゃ!」という焦りから少し解放されるのは事実。
むしろこの間に、しっかりと餌の準備に取りかかれるというのは、本当にありがたい機構です。

ブラインシュリンプ、いざ出陣

というわけで、準備すべき餌は当然「ブラインシュリンプ」。
言わずと知れた定番中の定番、生まれたばかりの両生類幼生や魚の稚魚たちが最初に口にする最高の初期餌料です。

ただしこのブライン、問題は「毎回沸かさないといけない」点です。
日持ちしない。冷凍品もあるけど、やはり生のブラインには敵わない。そして何より、うまく孵化させるには温度・塩分濃度・エアレーションなど、ちょっとしたコツと手間が必要。

つまりこれから私は「毎日ブラインを沸かす日々」に突入することとなりました。

…これがけっこう大変。でも、それでも苦にならない。なぜなら――

あの小さな命が、口を開けて待っているから。

「育てる」ことの重みとよろこび

卵という小さな命を預かり、それが実際に孵化し、自分の目の前で生きている。
たとえそれがまだ1cmにも満たない姿であっても、「この子を無事に成体にしてあげたい」という気持ちは、自然と湧き上がってきます。

正直、マダライモリの飼育は、日本ではまだまだ情報が少ないのが現実です。
ましてや卵から育てるとなれば、ネットで検索しても詳細な記録やトラブル事例、給餌のタイミング、成長段階の画像など、十分に揃っているとは言えません。

だからこそ、自分自身が「実録」として記録していこうと思います。
成功も失敗も、試行錯誤も、全部含めて「マダライモリ育成日記」をつづっていきます。

まとめ:命のはじまりに立ち会える喜び

今回孵化したマダライモリの幼生は、見た目はまだ“地味”で、“あの美しい姿”とは程遠いかもしれません。
でもこの瞬間から、確かに命は動き出していて、これからどんな姿に変わっていくのか…それを間近で見守れるというのは、飼育者として最大の特権であり、よろこびです。

これから始まる「ブライン地獄」も含めて(笑)、全力で楽しんでいきたいと思います。

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この記事を書いた人

マダライモリ・シリケンイモリの飼育や介護士の日常を綴るブログ「もけログ」です。癒しと発見が詰まった日々を発信中!

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