オキナワシリケンイモリが餌をねだる姿に癒される日々

こちらを覗く2匹のオキナワシリケンイモリ

飼育しているオキナワシリケンイモリたちが、ある日ふと水槽のフチからこちらを覗き込むように顔を出してきました。その小さな目と、じっとこちらを見つめる姿に思わず笑ってしまうほどの愛らしさがありました。彼らにとっての合図、それは「ごはんの時間」です。

意外なごちそう? カーニバルが大好物

我が家のイモリたちには、「ひかりクレスト カーニバル」という餌を与えています。本来はアロワナやオスカーといった大型の肉食魚向けに開発された、高タンパクなフードです。一見、イモリには合わなさそうに思われがちですが、実はこれが非常に相性が良く、よく食べてくれるのです。

ただし、そのままだと粒が大きくて硬すぎるため、必ず水でふやかしてから与えています。数分間、ぬるま湯に浸してやわらかくなったカーニバルをピンセットでつまみ、イモリの目の前へそっと差し出すと……パクッと一口。躊躇なく食いつく様子を見ると、「ああ、ちゃんと伝わってるんだな」と嬉しくなります。

ピンセット給餌のメリット

ピンセットでの給餌は、衛生面だけでなく、イモリの体調管理にも役立ちます。個体ごとにどれだけ食べたかがわかるため、食欲の有無や元気さを毎日確認することができます。特に夏場など、ストレスを感じやすい時期には、少しの変化にもすぐに気づけるのがありがたい点です。

また、イモリ側にとっても、飼い主=ごはんをくれる存在という認識が生まれ、結果として信頼関係が少しずつ築かれていきます。最近では、ピンセットを手に持って近づくだけで、2匹が並んでフチに顔を出すようになりました。この姿を見るたびに、毎日の世話の大切さを感じさせられます。

人工飼料を上手に取り入れる

イモリの餌というと、赤虫などの冷凍・コオロギを思い浮かべる方も多いでしょう。もちろんそれらも良質な栄養源ですが、管理や保存が難しい面もあります。その点、カーニバルのような人工飼料は保存性が高く、常備できるのが強みです。

特に、ふやかして与えるスタイルを覚えると、固形フードへの警戒心も薄れやすく、成長期の栄養補給にも効果的です。栄養バランスもよく、成分表を見ても動物性たんぱく質がしっかり含まれているため、肉食寄りのイモリにはぴったりです。

これからも、イモリたちの「ごはんタイム」を大切に

イモリの飼育は、一見すると静かで変化の少ないものに見えるかもしれません。でも、毎日少しずつの積み重ねが、彼らの行動や体調、反応として返ってきます。その中でも「ごはんをねだる姿」というのは、飼い主にとって何よりも嬉しいご褒美のようなものです。

これからも、ピンセット片手に彼らの健康と日常を守りながら、愛らしい姿に癒されていきたいと思います。小さな水槽の中で交わされる、静かなコミュニケーション。それこそが、両生類飼育の醍醐味なのかもしれません。

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この記事を書いた人

マダライモリ・シリケンイモリの飼育や介護士の日常を綴るブログ「もけログ」です。癒しと発見が詰まった日々を発信中!

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