【イエアメガエル飼育記録】おたまじゃくしから後ろ足が生えるまで|初心者の失敗と成長記録

【イエアメガエル飼育記録】おたまじゃくしから後ろ足が生えるまで|初心者の失敗と成長記録

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おたまじゃくしとの出会い:迷いと決断(7/27)

某ペットショップで出会ってしまった——「イエアメガエルのおたまじゃくし」。成体個体は以前から気になっていたけれど、5,000〜7,500円の価格帯を見るたびに「欲しいけど今は…」と踏み切れずにいた。そんな自分の背中を押してしまう札が目に飛び込む。¥980、そして20%OFF。これは…もう、運命。

▲ 「これは買うしかないじゃん」となる値札の魔力。

ただし、私は超カエル初心者。カエルの飼育も、おたまじゃくしの飼育も経験はゼロ。店内でスマホ片手にリサーチしながら、「うーん、まあ…なんとかなるだろう」と自分を説得。店員さんに餌を尋ねると「肉食魚用のキャットを与えている」とのこと。ネットには「茹でほうれん草」などの情報もあるが、家にはシリケンイモリ用のカーニバルがある。まずは手持ちでやってみよう、と決めて連れ帰った。

急ごしらえの環境づくり:ケース不足からのスタート

帰宅して気づく。飼育ケースがない。プラケースはあるが、マダライモリに与えるコオロギベビーで全部使用中。そこで、以前ホソバオキナゴケを一時ストックしていたケースを丸洗いし、スタート環境を組むことに。

  • 水深:体高の約3倍(深すぎ防止)
  • 水草:アナカリスを適量(休憩・逃げ場・落ち着き用)
  • フィルター:なし(のちに弱エアレーション導入)
▲とりあえず“安全第一・浅め”でスタート。

餌はカーニバルを指でギュッと潰して沈みやすくして投入。ところが、その場で食べに来る様子はない。……が、翌日見ると餌の姿が消えている。どうやら“見てない間に食べるタイプ”らしい。ここで一旦ホッとする。

白濁と全換水の失敗:学びの大きな1歩

2日もすると、水がうっすら白く濁る。ろ過はないし、食べ残しや排泄で水が傷むのは当然だ。そこで、部屋に常備している汲み置きのペットボトル水に入れ替えることにした——が、焦って全部の水を一気に交換してしまった。

入れ替えた瞬間、おたまじゃくしがパニック泳ぎ。回転しながら暴れる様子に血の気が引いた。古い水はすでに捨ててしまっている。できることは、静かに見守ることだけ。翌朝、無事を確認して心底ほっとした。

学び: おたまじゃくし期は水質変化に敏感。
以降は「半分換水」+「弱エアレーション」に切り替え、急激な変化を避ける方針に。

8/4:後ろ足、出た!——変態のカウントダウン開始

8/4、ふと横から覗くと後ろ足の芽生えを確認! いつの間に?という驚きと、じわっと込み上がる嬉しさ。ここからが変態のカウントダウンだ。

▲ 横からの観察が“足”の変化に気づきやすい。

餌は引き続きカーニバルを中心に、気まぐれでブラインシュリンプも試す。生きて泳いでいるうちは反応が薄いが、沈んだ後なら口にしている様子。いずれにしても、食べる現場の目撃率は低い。彼らは本当に「こっそり食べる」タイプだ。

イエアメくん

はじめまして!ぼく、まだシッポが命です。泳ぎは任せて!

もけログ

頼もしい!でも昨日の全換水は本当にごめん。今日からは半分ずつにするから、許して…!

イエアメくん

半分換水、賛成!それから、沈んで柔らかくなった餌が食べやすいよ。

上陸の準備:いまからできる“ちょい足し”

後ろ足の発現は、上陸準備の合図でもある。前足が出て、尻尾が痩せてきたら、ある日突然ぴょこっと陸に上がりたがる。事前に以下を準備しておくと移行がスムーズだ。

  1. 浅瀬(斜面):スポンジやコルク、石+苔、浮島など。濡れやすい素材が◎
  2. :上陸直後は脱走名人。隙間ゼロの管理が基本
  3. 初期フード:ショウジョウバエ、極小コオロギ、人工飼料微粒子など“口サイズ”優先

ポイント: 上陸直後は水中よりも湿度管理が大事。水辺〜湿った陸地を行き来できる“ハイブリッド”構成が失敗しにくい。

(キャラ会話)カエルになった“未来の”イエアメくんからのメッセージ

未来から発信「カエル化したばかりのイエアメくん」。記事ではまだ登場していないけれど、未来からひとことアドバイスをもらっておこう。

イエアメくん

上陸したては、まだ陸の生活がちょっと不安。指先が乾かないように、湿度高めでお願い!それと、餌は小さく、焦らずにね。

もけログ

もけログ:了解。脱走防止の蓋も用意して、湿度管理をしっかりやるよ。最初のごはんは極小コオロギでいこう。

初心者だから見えたこと:小さな発見と反省点

  • (発見) 食べる瞬間は見逃しがち。“翌朝、餌が減っているか”で判断するのが現実的。
  • (反省) 全換水は危険。半分換水+弱エアレーションのほうが安定した。
  • (発見) 横からの観察で足の変化を見つけやすい。鏡面反射も位置合わせの目安になる。
  • (発見) アナカリスなどの水草は「隠れる」「休む」「餌が引っかかる」役目で地味に助かる。

費用感:はじめの一歩は意外と軽い

今回の初期コストは、おたまじゃくし本体が¥980の20%OFF。ケースは手持ちを転用、餌も家にあるカーニバルを流用。思い切って始めやすい価格だったのも、始められた理由のひとつだった。

(キャラ会話)もけログ&イエアメくんの“次の目標”

もけログ

後ろ足が出たから、いよいよ上陸準備を本格化。浅瀬とフタ、早めに整えるね。

イエアメくん

ぼく、がんばってカエルになるから、見守ってて!

今日のまとめ&次回予告

7/27にお迎えしてからの一週間は、“観察×微調整”の繰り返しだった。全換水の反省は大きいけれど、そこから学んだことで状態は安定へ。8/4に後ろ足の発現を確認し、上陸準備のスイッチが入った。次回は、前足の出現〜上陸直後の管理、そして「若カエル期の餌選び」を中心にお届けする予定。

一言アドバイス: 初心者こそ、“変化を急がせない”が合言葉。水も餌も、ゆるやかに・少しずつが成功の近道。

使用した(or これから用意する)飼育用品メモ

  • プラケース(浅めに管理)
  • アナカリス(隠れ家&休憩)
  • エアポンプ+細かなエアストーン(弱めで)
  • 初期の餌:カーニバル(つぶして沈める)/ブライン(沈下後に)
  • 上陸用:鉢底ネット、浮島 or コルク、スポンジ斜面、しっかり閉まるフタ

写真ギャラリー(差し替え推奨)

購入時(¥980→20%OFF)。
浅い水位でスタート。
08/4、後ろ足の出現を横から確認!

編集後記

おたまじゃくしの飼育は、一日一進の記録。変化が見えにくい日も、次の日には別の姿を見せる。その小さな発見の積み重ねが、上陸というドラマに繋がっていく。焦らず、丁寧に、じわじわと。

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この記事を書いた人

マダライモリ・シリケンイモリの飼育や介護士の日常を綴るブログ「もけログ」です。癒しと発見が詰まった日々を発信中!

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